トイカメラ、日本語にすると「おもちゃ写真機」
つまり、おもちゃなんです。
(このこのホームページの殆どはこれらのカメラを使って撮ったものです。)
ですから、昨今のデジタルカメラのように確実に、無難に美しい写真が撮れるとは限りません。
天下のヨドバシカメラでもあまり扱っていません。
でも、思いもよらぬ、アーティスティックな写真が「撮れてしまう」ことがあります。
その為にはあまり考えすぎず、バシャバシャと撮り続けるのが肝心です。
従って、本体価格は安くても、結構ランニングコストはかかってしまいます。
トイカメラとは、おとなのオモチャなんです。
以下は、写真を撮ることにも、撮られることにも興味がなかった私ちゃるーむが、
40歳を目の前に突然ハマってしまったトイカメラについて、実際に使用してみた感想を
書いたものです。
ロモ(LOMO LC-A)
言わずと知れた、トイカメラの東の横綱。
ロシア製のキュートなカメラ。
周辺減光とケミカルな色合いに仕上がるのが特徴。
ピントは0.8m、1.5m、3m、無限大の4段階目測式。
絞りは基本的にオートマチックで使用せよ!とのこと。
さらにはファインダーなんぞ覗くな!とのメーカーからの親切なお達し。
カラースプラッシュフラッシュやトンネルヴィジョンレンズとの組み合わせで、
よりロモの世界は広がります。
ただし、結構個体差が激しいという噂も聞きます。
僕のロモ(LOMO LC-A)は余り周辺減光しません。
残念ながら現在(2006年1月)、入手はかなり困難となっています。
追記:
2006年11月、さらにパワーアップしたLC-A+が登場しました。
<サンプル>
ケミカルで四隅が減光しました
トンネルヴィジョンで広角に
カラースプラッシュフラッシュ!
ホルガ(HOLGA 120CFN)
ロモ(LOMO LC-A)が東の横綱ならこちらは西の横綱。
中国製で、本体はもとよりレンズもプラスチック製。
そのおかげで(?)でかい割には笑ってしまう程の軽量化を実現しています。
しかも、トイカメラのくせにブローニーフィルムというプロユースの中判フィルムを使用する、という無駄なゴージャスさも兼ね備えています。
ホルガの方が、周辺減光はロモより激しく、レンズ自体が暗いので、否応なくレトロタッチな写真が撮れてしまいます。
数種類発売されていますが、120CFNはカラーフラッシュも内臓。
シャッターもバルブ機能が付いて、夜間の長時間露光が必要な場合もOKになりました。
より、手軽にトイカメラ的愉しみが味わえます。
<サンプル>
四隅は暗いです。
明るい所でも・・・
多重露光も楽しみの一つ
ポラホルガ120CFN(ポルガと呼ぶ人も)
ホルガ(HOLGA 120CFN)にポラロイドのピールアパート(剥離式)フィルムを使うと呼び名が変わります。
剥離式のフィルムですので、必然的にゴミが出ます。撮影時にはゴミ袋が必須アイテムとなります。
周辺減光は更に激しくなり、四隅はまず真っ暗になります。
覗き趣味のある方におすすめ(^ ^;)。
残念ながらデッドストックとなりました。(2006年11月:記)
<サンプル>
ポラロイドっぽい?
学研ピンホールカメラ
35mmフィルムが使えるため、針穴写真の普及に多大なる影響を与えた名機。
そうです。子供の頃読んでいた「○年生の科学」の学研が世に放った
「大人の科学マガジン」の付録。
レンズすら無いカメラ。日中でも1秒以上の露光が必要(ISO100の場合)というまさにスローな、ロハス的な(?)カメラ。
僕は広角にして使ってます。
<サンプル>
ピンホールカメラ
5時間露光して夜を
ハリネズミカメラ
40代以上には懐かしい110フィルムを使う、手のひらにすっぽり入るカメラ。
ちゃちいことにかけては右に出る物は無し!と断言してみよう!
ピントはスピードワゴン並みに甘い!
色は褪せる。
時々写ってない!
現像に下手をすれば1週間くらいかかる・・・。
ちっちゃくて可愛い反面、欠点はそれを補って余るほどあります。
とにかく、世話を焼くのが大好きなひと向け。
<サンプル>
ピントなら合いませんが、何か?
以上が、ぼくの持っているトイカメラ達です。
偶然に左右される不安定な出来映え。
そこに魅力を感じてしまったら抜け出せなくなるかもよ?
★トイカメラで撮った「眠る人」 |